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内容説明
玄侑さんを芥川賞作家という物語で見れば、子どものころから作文のうまい少年だったと語れるけれど、もし万引きで捕まり、泥棒として語ることになれば、昔から手くせの悪い少年だったという物語も成立するのが人の心の不思議である。凶吉禍福は、自分がどんな物語をつくるかによって変わる。人生は一生かけて自分がつくる物語。ちょっといい人生のつくり方の練習講座。
目次
授業1 人生は一面では語れない―人生にタイトルをつける仕事
授業2 心と体の関係を知る―坐禅を組む
授業3 一二年間の人生の事件史
取材 「不幸」に対する違った見方を得よう
授業4 自分の物語をつくる―玄侑さんの物語発表
授業5 子どもたちがつくった物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yakko-kawataka
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思春期の子どもたちとの話をするなかにすっと、心にはいってくる言葉がありました。『死ぬ時は縁がほどけるとき』って言葉は自殺を考える人たちに贈ってあげたいなとおもう。 ご縁がほどけなかったら自殺をしようとしても死ねないんだよ。 まだ、ご縁がたくさんあるんだよ。って想えるような日常を感じられる 世の中になりますように。 2012/06/23
メイロング
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禅の本かと思ったら、小説の書き方の本だった。禅の考え方、というのは、(必修科目ではないにしろ)人が出会いやすい「物事のとらえ方(哲学?)」なのかもしれない。2009/05/20
マサトク
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NHKの番組をもとに構成した本。玄侑宗久さんによる三春町の小学生たちとの課外授業。自分の人生をもとに物語を作ること、それを自覚的にやることで、薄っぺらくならずに辛さを乗り越えていく。正直、小学生たちの書いた物語はわりと読み飛ばしてしまったけど、そういう体験で、(無意識にでなく、意識して)何を取捨選択するのかに向き合うということは、人生で奏功する場面もあろう。(個人的には、わけのわからない人生をそのまま受け止める、みたいな方向性に興味はあるけれど)2022/06/03