内容説明
『閑話』とは、なんとものんびりした題ですね。いまは「すぐに役立つ情報」が求められる時代です。しかし、としのせいでしょうか、それは私には、あまりにもせわしなく感じられます。仏教に、即効性はありません。漢方薬のようにじわりじわりと、私の「いのち」に染み込んでくるものです。「無用の用」という言葉もあります。急にはお役に立たぬ文章と思いますが、のんびりとお読みくださればありがたく存じます。
目次
こころ(まつげは見えない;それでも人生に ほか)
みほとけ(弔電の披露;葬式のお経 ほか)
いのち(生かされている;別離の悲しみ ほか)
凡人問答(家の墓;葬式の意味 ほか)