著者等紹介
小川未明[オガワミメイ]
1882年~1961年。上越市に生まれる。「赤い蝋燭と人魚」「金の輪」「太陽とかわず」等、美しくも哀しい、情感豊かな物語は現在も読み継がれ、多くの人に愛されている
堀越千秋[ホリコシチアキ]
1948年、東京生まれ。スペイン在住。現代美術の分野で精力的に活動。一方、エッセー、カンテ(唄)等の他分野でも活躍、その存在感は圧倒的である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
21
表紙を開き、黒地に白のページをめくったら、驚愕するような世界に呑み込まれてしまいました。 小川未明の童話「眠い町」にこのような絵を想像していなかったからです。 堀越千秋さんは「眠い町」とはなんなのか、ケーはどんな子だったのか、老人が何を伝えたかったのか、世界は何なのかを独自の手法で、どんどん深堀していきます。 すでに眠い町どころか、夢と現実を超越したエネルギーを集結してしまった世界観を持ってしまいました。 どうも画集としては、「眠れない町」を作ってしまったようです。2021/02/19
遠い日
11
小川未明独特の、不穏な空気が特徴的に表された物語。人間の経済活動を暗く否定的に捉えた、じいさんのことば。変わりゆく自然の痛ましい姿。「眠い町」にはじいさんの怨念が籠っているようだ。2017/10/12
つき
7
すごく悲しんでる。そして怒ってる。鉄道が敷かれ、工場が建てられるたびに愛してやまない自然が削られていくことに。 疲れた砂漠の砂を撒いて、なんとかそれを眠らせようとしている、おじいさんとそれを引き継いだ“けー”が哀しい。2017/10/26
チェアー
3
ほうっておくと、人間は成長こそが人間である証だ、地球を制服してこそ生き物の長だと勘違いして、地球まるごと破壊してしまうということ。 幸い、私はいつも眠い町にいるようだ。2021/10/04
ユ-スケ
1
こんな作家がいたなんて 小川未明という人の作品をもう少し読みたい 堀越さんの絵も独特2023/09/02
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