内容説明
ながめて、読んで、知る。何度でも美味しい、「中身」を見せない駅弁の本。明治から平成までの、日本全国はもとより、戦前の樺太・満州・台湾・朝鮮半島の「駅弁掛け紙」177枚を一挙掲載。
目次
樺太(戦前)
宗谷本線
根室本線・釧網本線
石北本線・留萌本線
室蘭本線
函館本線(長万部以北)
函館本線(長万部以南)
東北本線(仙台以北)
東北本線(仙台~黒磯)
奥羽本線〔ほか〕
著者等紹介
上杉剛嗣[ウエスギツヨシ]
1960年、静岡県三島市生まれ。駅弁愛好家。また、中学1年生の頃より意識して駅弁の掛け紙を収集、そのコレクションは数千枚に及び、現在も増加中。開設5年で400万ヒットを突破した人気ウェブサイト「駅弁の小窓」管理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
86
駅弁、好きです。新幹線で駅弁を食べるのを見かけますが今の電車は早すぎてじっくり味わえないのが残念。この本はまだ汽車旅がのんびりしていた頃の昭和初期からの掛け紙が沿線沿いごとに紹介されている。デパートやスーパーの駅弁大会が好きでたまに買いますがやっぱりご当地で食べるのが一番だと思う。デザイン的にも素敵なものが多いのでコレクターも案外多いのだと思う。コロナでのんびり旅行も出来ないご時世、駅弁の味と景色に思いを馳せ読み終えた。図書館本2020/12/24
さおり
39
図書館本。年代ものが多かった。ただひたすらに掛け紙のみが載せられているので、駅弁の本なのに全然おなかが減らない。これはこれで、悪くない。2017/03/23
ホークス
36
2009年刊。古今の弁当掛け紙コレクション。明治時代のもの、樺太や満州の駅弁まである。中身の写真は無いけどカラーの画像は大きめ。目を凝らして文字を読む。「ひとりの親切 明るい車内」「ほしがりません 勝つまでは」などの言葉が興味深い。「空箱は腰掛けの下へ」の注意書きは昭和50年代でも見られた。デザインには名所や行事、素材(鮭、鶏、栗など)が多用され、素朴なものからモダンなものまで。千葉県我孫子の弥生軒では山下清の絵を使用。戦前の数年間、ここで弁当運びをしていたそうだ。掛け紙から食べる情景が浮かんでくる。2023/12/14
くぅ
36
ノスタルジー(*´=∀=)♡掛け紙を剥がすときっていつもワクワクしますよね。今年はたぶんもう食べないだろう駅弁の掛け紙の本。それも今は見かけなくなったものばかり。発売当初の峠の釜めしの掛け紙はシックだし、山下清が描いた掛け紙には「僕が働いて居た所です」の文字が入ってほっこりしたり。高山の飛騨べんとうの版画なんて中学生が作ったと思えないくらいすごい。時代背景とか土地がよくわかるデザインが多くて勉強になるし楽しい。2020/09/20
る*る*る
27
昭和初期までの掛け紙は、昔の切手のデザイン・紙質みたい。ちょっと怖い…(u_u)字体も固いからかな?私好みはレトロ可愛いなんです… もう発売中止が多い掲載も残念★探しに探して、食べたい弁当は山陽本線宮島口駅の穴子飯!今も、戦前の復刻掛け紙を14種用意して包んでいるそうです♪味も100年以上も継ぎ足した秘伝のタレだって〜♡2015/11/14
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