内容説明
ヴァチカンの権威の源泉である天国の鍵（クラーベ）、これをマタイ福音書に挿入したのは誰か？この史上初の謎解きが、古事記偽書説と対比して展開されていく。本書は「聖書神話」と「記紀神話」に関する常識への挑戦である。
目次
ローマ法王の交替劇とコンクラーベ報道の真実に迫る
権威の正統性の証明―ロマ法王の天国の鍵と、天皇の三種の神器
二つの聖都を創ったコンスタンティヌス大帝―天国の鍵はいつ頃出現したのか？
何故カトリックは聖人の遺骸に拘るのか？天国の鍵との関係を検証する
九州南部に伝わる皇室起源伝説は史実だった！―「弥生起源前１０世紀説」がこれを立証（脱線章）
正教（ギリシャ、ロシア）や新教側は、何故天国の鍵の権威を否定するのか？
イエス像の再構築と新約聖書の正典（カノン）化への動き―編纂過程を推理する
人類初の殺人の逸話（カインとアベル）の寓意を読み違えた旧約の編纂者達
四福音書の成立時期から「天国の鍵」と「良き羊飼い」を検証する
私の独自の方式による、共観福音書の内容比較
マタイ書に挿入された三位一体説とは？各宗教の三神説と比較する
新約聖書の改竄劇を再現する（私個人の創作フィクションです）
ご近所のコーラスの歌詞からイエス殺しの謎を探る
イエス復活の奇跡の謎に挑戦する―一人の歴史家の視点から
著者等紹介
小河原通［オガハラトオル］
１９４０年生まれ。東京大学法学部卒業後、大手製鉄会社に勤務。出向先を含め豊富な海外経験。１９９４年に退職。以後、日本古代史、比較宗教史、比較言語学等の分野で独自研究。東京都国分寺市在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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