内容説明
本書は『拝島宿の興亡』と題しているが拝島宿の通史ではない。一つひとつの章は独立した論文で、『多摩のあゆみ』や勤務校の研究紀要等に発表したものに加筆したものである。そのため、各章は同じ論調、同じ論点で書かれていない。しかし、ほぼ時代順に並べられているので、通読すれば宿の成立から農地改革時までの拝島宿の歴史を総覧できる。
目次
千人同心日光往還と拝島宿の成立
村落共同体としての「拝島宿」
明治10年代の拝島宿と自由民権運動
拝島産業銀行の興亡とその性格
銀行倒産後の拝島と「農村経済更生運動」
「農地改革」在村資料に見る拝島の実像
「単婚家族制」という概念で考察する近・現代史