内容説明
主からすべてのキリスト者へと向けられた、聖性への招きの考察。秘跡、犠牲、信心業といった、過去の多くの書で説かれる聖化の手段を反復するのではなく、一人ひとりが日常生活の中で、神と隣人への愛によって歩む聖性の道を説く。
目次
第1章 聖性への招き(励まし、寄り添ってくださる諸聖人;身近な聖人 ほか)
第2章 聖性の狡猾な二つの敵(現代のグノーシス主義;現代のペラギウス主義)
第3章 師なるかたに照らされて(時流に抗う;優れた基準)
第4章 今日の世界における聖性のしるし(辛抱、根気、柔和;喜び、ユーモアのセンス ほか)
第5章 闘い、警戒、識別(闘い、警戒;識別)
感想・レビュー
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優希
45
全てのキリスト者へと向けられた聖性への招き。秘跡、犠牲、信心等、聖化の方法を日常生活の中で歩む聖性にするよう説いています。ローマ・カトリックの問題について考えるのも良いですが、プロテスタントにも通じるものもあると思いました。2020/11/12
paumi
7
自分を低く置いて、弱者のために実践を、神に信頼をおいて一致のために動く。聖人になることは特別なことではなく、誰もがなることを神は望んでおられる。…あーもう、こんなんだからカトリックは素晴らしいんだよ!はっと我に返り、自分のことを反省させられる。謙遜や慎みがもっと欲しい…祈ろう。祈りもそうだけど、教会は実践の場であることも再確認した。2019/01/30
すい🕊️
4
パパ様ことローマ教皇フランシスコがやさしく語りかけてくれる一冊。それぞれがそれぞれの持ち場で頑張る姿を神様は見てくれてるよ、という話からグノーシス主義、ペラギウス派などの異端に陥らないための気をつけ方、そして識別についてなど。キリスト者向けの本だけれど、キリスト者(というかローマ・カトリック)が様々な問題についてどう考え、実践するのかを知るために良いかも。2019/04/27