内容説明
近年の分子生物学的研究の進歩から、神経障害の成因にポリオール代謝が重要な位置にあることが明らかになった。アルドース還元酵素の活性の個人差、ポリオール代謝経路の亢進が体内環境や個々の遺伝素因により異なり、血糖コントロールの影響の受ける環境因子も一様でないことも分かった。本書では、ポリオール代謝と神経障害について、最近に至る進歩をまとめている。
目次
A 糖尿病の概念と合併症の成因
B 糖尿病性神経障害概論
C 糖尿病性神経障害の臨床:病態
D 糖尿病性神経障害の臨床:検査
E 糖尿病性神経障害とポリオール代謝
F アルドース還元酵素阻害剤の基礎と臨床
G Clinical Reports
H 索引
著者等紹介
松岡健平[マツオカケンペイ]
東京都済生会糖尿病臨床研究センター所長
堀田饒[ホッタニギシ]
中部労災病院病院長
八木橋操六[ヤギハシソウロク]
弘前大学医学部病理学第一講座教授
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