内容説明
終戦間際、行き場のない恐怖が人々を狂気に駆り立てた。朝鮮人の父と日本人の母の間に生まれた李明俊、日本人名・澤仁志―。1982年、日韓文化交流で来日し、生まれ故郷で母の遺骨を捜す明俊。案内したのは、かつて同じ小学校に通っていた松井剛志だった。日本と韓国の過酷な歴史に翻弄された人々の人生が交錯する。
著者等紹介
石川郁夫[イシカワイクオ]
1937年礼文島船泊村生まれ。幼少時を利尻島沓形村、稚内市で過ごす。同人誌「文芸北国」主宰、「愚神群」「VITA」同人。現在、同人誌「ペタヌウ」編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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