内容説明
芥川龍之介における芭蕉、そして正岡子規の受容、ならびに久米正雄との関係を論ずる。新傾向俳句運動と連動した“六朝書体”について考察する。
目次
第1部 芥川龍之介における芭蕉受容(あこがれと孤独―龍之介「枯野抄」の成立考;芥川と芭蕉―「芭蕉雑記」を中心にして)
第2部 芥川龍之介における子規受容(芥川の「芭蕉雑記」と正岡子規;子規を読む芥川龍之介 ほか)
第3部 芥川龍之介と久米正雄の交流(久米正雄と芥川龍之介の青春;芥川我鬼と久米三汀)
第4部 芥川龍之介の“六朝書体”(芥川龍之介の“六朝書体”;ヴァリエーションとしての“六朝書体”)
資料編―芥川俳句をめぐる人びと(遠藤古原草句集『空を見ぬ日』影印・翻刻および解題・古原草略伝;佐佐木茂索書簡 翻刻・注釈および解題 ほか)
著者等紹介
伊藤一郎[イトウイチロウ]
1952年(昭和27年)、東京に生まれる。東京教育大学卒。都立高校・筑波大学附属高校を経て東海大学文学部へ。元・東海大学文学部教授。古俳誌の総目次と解題を載せる私家版雑誌『明治大正俳句雑誌レポート』を2006年創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。