内容説明
『道草』の根本的テーマを、健三の顕在化している意識と顕現する過去の意識との繋がりによって、明らかにする。
目次
第1部 主人公健三の意識の推移と語り手の視線(『道草』の言葉の基本的特徴(一・二回)
生活世界に接触する健三の意識の特色(三回~二十三回)
健三の血縁世界(二十四回~三十七回)
幼児期健三の孤独と心の傷(三十八回~四十五回)
語り手と洋燈の象徴性(四十六回~五十回・八十回) ほか)
第2部 『道草』の主要テーマの分析(『道草』の「自然」;細君に対する健三の「情愛」の性格;漱石手帳に書き込まれた『道草』の方法)
著者等紹介
田中邦夫[タナカクニオ]
1943年生。1975年大阪市立大学文学研究科博士課程中退。現在、大阪経済大学(人間科学部)名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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