内容説明
“風景”という窓を通して、我々は世界をどのように見ているのか。人文地理学、西洋美術史、フランス政治史、東洋史、日本服飾史、日本近代文学。それぞれの窓を介して“風景”の表情を探求する。
目次
1 景観論から見る沖縄風景の解釈
2 イタリア・ルネサンスにおける風景画の一側面―ローマの風景壁画を中心に
3 坂本繁二郎のフランス体験と「雲」のある風景
4 中国は山水画に何を求めたのか―「気韻」と写実性を中心に
5 「装い」の中の「風景」、「風景」の中の「装い」―江戸名所景物としての「都鳥」意匠の位置
6 暮鳥の“青空”―風景の中の詩人