内容説明
遥か遠い昔のこと、二風谷を流れる沙流川の畔にひとりの神が降臨し、道具の作り方や、その道具を使っての漁や狩り、さらには耕作の仕方などという、アイヌに生活や文化を教えてくれました。オキクルミカムイ…北の大地で生まれた暮らしの民具は、このひとりの神から授けられ、伝えられてきた、アイヌ民族の生きた証なのです。
目次
序章 「イコロ・オ・プとの出会い」
第1章 「衣」―独特の美しいアイヌ模様は、魔よけなどの意味を持ち、祖母から母、さらに娘へと伝えられる。
第2章 「食」―自然の恵みに感謝しながら、山野を駈け、さらには川や海から豊かな食生活をとっていた。
第3章 「住」―木や萱でチセという家を建て、四軒以上の家が集まれば村を形成し、アイヌコタンと呼ばれる。
第4章 「祈」―神々の護りに感謝し、人々の安定した平和な暮らしを願い神に捧げる…カムイノミ。「遊」愉しみも神とともに…
終章 「ウウェペケレ昔話の世界」
著者等紹介
萱野茂[カヤノシゲル]
1926年北海道沙流郡平取町二風谷に生まれ、アイヌ語を母語として育ち、著書や絵本など多数。’75年菊池寛賞、’89年吉川英治文化賞、’93年北海道文化賞などを受賞。’01年総合研究大学院大学博士(学術)号取得。平取アイヌ文化保存会会長、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長を務め、アイヌ文化の伝承と研究に尽力
清水武男[シミズタケオ]
1943年北海道小樽市生まれ。札幌市在住。北海道の自然を海と空から撮り続ける。’90年ペルーのナスカを皮切りに、テーマを地球に広げ海外の空撮を行う。国内飛行時間は、通算4500時間以上。2004年4月、札幌の自然があふれる藻岩の山麓に、藻岩下自然写真図書館イコロをオープンさせる。日本写真家協会会員
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