内容説明
ルーン文字―紀元2世紀頃に成立し、北欧を中心にヨーロッパ北部で使われた文字体系。これまで占いや呪術における側面に興味がおかれてきたこの神秘の古文字を、言語学など様々な視点から解明する。膨大な数の図版を収録した、初の本格的「ルーン」解説書。
目次
北欧以外の古文献に現れるルーン文字の情報
北欧の古い文献に現れたルーン文字の情報
古北欧型ルーン
古北欧型ルーンの碑銘
ヴィーキング時代のルーン文字
ルーン入門
ヴィーキング時代のルーン碑銘
イッテルイェーデ石碑、ウップランド(U.344)
コールスタ石碑、ウップランド(U.668)
グリップスホルム石碑、S¨odermanland(S¨o.179)
イェードゥ近傍の漂石に刻まれた碑文、Uppland(U.112)
中世のルーン文字
中世のルーン碑銘
ルーン暦とルーン杖
ルーン・ガルドゥル
アングロ・フリージア型ルーン
ルーン文字研究史:16世紀中期~20世紀末期
ナチ党に歪曲されたルーン文字
ルーン文字と現代
著者等紹介
エーノクセン,ラーシュ・マーグナル[エーノクセン,ラーシュマーグナル][Enoksen,Lars Magnar]
1960年、スウェーデン人の母とノルウェー人の父の間に生まれる。少年の頃からヴィーキング時代に興味を持ち、独学で研究を続けながら今日に至る。1980年代後半より、アイスランドの国技で、ヴィーキング時代から継承されてきた北欧の格闘技、グリーマの熱心な実践者となる。1995年、アイスランドで開催されたグリーマ北欧選手権(「ズボン掴み」部門)での優勝を皮切りに、1992年、1998年、2005年(「ズボン掴み」)と2006年(「組み四つ」部門)のスウェーデン選手権でも優勝。現在、スカンディナヴィア地域のグリーマ指導部長を務め、国内外で開催されるグリーマの指導に重点を移しているが、機会があれば競技にも参加している。ルーン学の分野では著作も多く、いまや屈指の研究者の一人に数えられているが、自著にイラストを描くほど絵も達者である
荒川明久[アラカワアキヒサ]
1975年、早稲田大学第一法学部卒業(在学中1973年7‐9月スペインに語学留学・上級修了)。1976‐79年、コペンハーゲン大学歴史学研究所留学。1989年、早稲田大学文学部大学院博士課程修了。2001年、スカンジナビア・ニッポンササカワ財団研究助成。2002‐04年、ウップサーラ国際夏期研修・スウェーデン語上級1、2修了。2005年、アイスランド大学S・ノルダル研究所客員研究員。2006年スカンジナビア・ニッポンササカワ財団研究助成。現在(社)国際農業者交流協会(旧・国際農友会)デンマーク語講師(84‐)、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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