内容説明
サラ金、街金はまだ甘い。最底辺の闇金は生け贄の全てを奪う。財産、職場、家庭、人権。女は肉体、男は臓器。金のためなら命も狙う。人はどこまで堕ちるのか。神への謀反か、悪魔への追従か。逃げるろくでなし、追う人でなし。騙し、騙され、裏切り、嵌める。獰猛な獣たちが咆哮する殺戮と禁断のエクスタシー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
37
実際に闇金融の世界で働いていたという著者の作品故、題名も相まってリミッターを外したリアル『ナニワ金融道』かと勝手に勘違いし、怖いもの見たさもあり手に取る。先ず驚いたの著者独特の比喩表現。SNSなんかの仲間内の受けを狙ったような言い回しのオンパレード。陰惨なストーリーとアンマッチで却ってシュールな笑いを誘う。でも、この手の表現は時の流れと共に確実に腐ると思う。玉城を陰謀に引きづり込む手段も非現実的。もうひとつのテーマについて、偏見は持っていないつもりだが貴重な時間を費やして読みたい話ではなかった。投了かな。2014/01/31
hannahhannah
13
新堂冬樹の代表作及び闇金小説の金字塔。闇金融を営む富樫組の若頭、桐生は冷血漢で容赦ない取り立てで恐れられている。もう一人の主人公、エステ商品のキャッチセールスマンの玉城。美貌と話術を武器に女たちから金をまきあげる。桐生が玉城を罠に嵌め、追い込みをかける。逃げるろくでなし、追うひとでなし。闇金の恐ろしさ、先が読めない展開。人間の業を搔き出し、炙り出し、抉り出す。紛れもない新堂さんの最高傑作。2006/06/07
とももん
8
最初から最後まで面白かった!最後はほんとに驚きました。桐生の本質に。いろんな人物が出てきますが、玉城に関してはほんとにかわいそうですね。別に玉城は悪くないのにあまりの地獄っぷりにかわいそうすぎます(笑)長い本でしたが、面白くてあっというまでした。闇金には気をつけようっと。2014/09/26
Ai
5
金を喰うもの、金に喰われるものが入り乱れ。闇金業界のグロテスクさもさることながら、主人公・桐生の過去がそれを上回るグロテスクさ。新堂さんらしいヒリヒリするようなアクセルベタ踏みのエンタメでした。2018/07/23
つちのこ
4
底知れぬパワーを感じる作品。目を覆いたくなるような暴力的なシーンが連続すると思いきや、一転してユーモアが挟まれ、計算され尽くした構成をもってストーリーが運ばれる。全体を貫く重苦しいテーマがあるにもかかわらず、それだけに終わらない明るい軽さに救われる。これは著者が描く憎めないキャラクターに負うところが大きい。このバランス感覚が絶妙で、悪徳金貸しやヤクザ組織、キャッチセールスや風俗業などの裏世界をまるでマンガを読んでいるように淡々と描いていく。爽やかな読後感を味わえた作品である。(2000.8記)2000/08/23




