内容説明
太く短く生きてやる―。身を焦がす瞬間を求め、博奕三昧の日々を過ごす東洋スポーツの競馬担当記者・松崎は、ギャンブルに勝ち続けることに体を張る…。博奕に憑かれた男が選ぶ道とは?凄まじいまでの博奕風景と勝負師の心の襞まで描く心理描写でギャンブル小説のバイブルとまで評された、正統的日本ピカレスク小説の快作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすべえ
8
時代は私が競馬に興味を持ち始めた時。(観るだけでしたが) トウショウボーイと武邦彦さんが好きだったので楽しかったです。物語の方は楽しいどころか冷汗連発。やってる事は決して誉められないですが実際に自分が勝負している様な臨場感と心理描写、登場人物のキャラ立てが素晴らしい。『極道ってのはヤクザに限った事じゃないんだ。結果はともかく真っ直ぐにその道を進んでいくのも極道じゃないかな』元々は仏教を極めた高僧を指した言葉だそうです。響く言葉多数あり。最後の賭けの皐月賞は福永洋一さん伝説の騎乗となってます。2018/12/30
鈴木正大
0
「新極道記者」を先に読んでしまったが後先になっても充分楽しめる。こちらの方は専ら競馬と麻雀に明け暮れ、そこに色気が絡んで来る。それでも山は競馬の大勝負でハラハラドキドキさせてくれる。2016/11/19