内容説明
TV局の美術部で働いていた著者はいつしか鍵の魅力にとりつかれ、ついに独立して「鍵師」となってしまった。それから三十年。家庭の風呂場から銀行の金庫、納骨堂、さらには貞操帯まで様々な鍵を開けてきた著者が遭遇した珍事件の数々を綴り、ドラマにもなった異色のドキュメント。鍵さえかければもう安心、と思っているアナタ、ぜひご一読を。
目次
わたしが鍵師になったわけ
金庫のダイヤルを探る
風呂場のドアが開かない
“雪隠づめ”悲喜こもごも
身内に隠した錠開け事情
強制執行に駆り出され
死体のそばで金庫開け
留置場での錠前直し
精神病院での鍵直し
ヤクザに売った二つの金庫〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
2
鍵にまつわるさまざまなトラブルやドラマ。興味深く読むうち、自分の住居のセキュリティの甘さを痛感し、怖くなってきました…2015/11/11
うたまる
1
日本の鍵師の草分け的存在である著者のビジネスエッセイ。開錠が難しければ難しいほど燃えるという職人気質とやたら怪しいシチュエーションの連続で、その神秘な仕事ぶりに興味が尽きない。中でもブッ飛んだエピソードは『貞操帯と手錠』。こんなの本当に使ってる人がいるんだね。また、感心したのは『錠と泥棒』。家の鍵はドアから3m以内に隠されているから泥棒はすぐ見つけることができるとな?うわー、うちもこれやってたな。よく空き巣被害に遭わなかったもんだ。「家の鍵は家族全員がおのおの一つずつ持ちなさい」を今更ながらに思い知った。2019/03/18
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