内容説明
知識人、ジャーナリズムから吹き荒れるバッシングの嵐の中、著者は精力的に対談に取材にテレビ出演に出かける。まるで「カリスマはどこにいる?」と探しているかのように。そして悟るのだ、もはや自分しかいない、と。真にメジャーを宿命づけられた者だけが、マイナーの嫉妬に耐えて商業主義に勝利する。これが「弱者のための絶対強者」の論理だ。
目次
わしはエネルギー過剰の大魔王だ
佐川クンに倫理を説く
モラトリアムに割礼の儀式を!
茶々松くんのこと
わしは美しいナルシストだ!
わしもプッツンした話
退路を断つ女子大生は雇え!
美は才能である
政界花いちもんめ
逝ってしまったカリスマに捧ぐ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
3
佐川一政との対談が面白い。どういう人間なんだろうかと強い興味を惹き付けられ、いろいろ考える。人肉食をした人間が、なにをどう思ったのかが小林よしのりの漫画という舞台装置で明確に描かれている。その他は朝日の記者やすが秀美とのいさかいに、あといよいよ持って論壇の自覚的カリスマになる気満々ですね。その裏側に、自分の弱さを克服して真っ当たらんとする小林よしのりの、昔の自分と同じような若者たちへのメッセージが伺えて熱いけど、すまないが政治だの思想だのを語る論壇のカリスマ小林よしのりには興味があまりわかないな2011/08/28
Tetchy
2
今回の目玉はなんと云っても人喰い佐川一政との対談だろう。その内容はなんとも重く、特に佐川氏が赤裸々に人喰い事件に至る葛藤を語り、そして獄中で殺害したオランダ人女性の手記を読んで愕然とする件は衝撃の一言だ。後は朝日新聞の記者との衝突事件、世に蔓延る知識人、評論家の肩書きを自称する駄文書きどもの「よしりんバッシング」に対する口論が途轍もない熱量を持っており、多少、読者への示唆的な解釈が見受けられるが、内容のヴォルテージを限界まで上げている。2009/03/29
moaikids
1
「わしは弱者のためにも絶対強者になりたい」の巻2018/02/24
すのう@中四国読メの会コミュ参加中
1
佐川さんとの対談が今回のメインでしょうか。どのように感じてなぜ行動したのか、それが著者の独自の視点から描かれていて、とても興味深かったです。
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