内容説明
早勢理一郎と衛藤はるはもと夫婦。離婚した後も何かと理由をつけてはよく会っているおかしな関係だ。ある日、話題は再婚のことに。「早く結婚しろよ」「あなたこそ!」意地っ張りな二人は、自分の手で互いの結婚相手を探し出すと言ってしまう。しかしそれがとんだ展開になって…。乱歩賞作家が描く大人のための恋愛小説。島清恋愛文学賞受賞。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
102
ダメだ、こういうの。若い世代の恋愛に共鳴できなくなってきてるのかな。別れたくせにイジイジとつかず離れずしている2人が、生理的にダメ(笑)。さんざん引張っておいて結局元サヤやったら、おばちゃん怒るで(笑)。というわけで、下巻はギブします。結論はあらすじとみなさんの感想で拝見します。2015/10/11
mariya926
89
図書館にあったので借りてきました。話し口調が昔っぽく苦手な感じでしたが、話しが進んでくると夢中になって読みました。なんというか、続きが気になります。離婚した夫婦がしょっちゅう会いながら喧嘩をし、とうとう再婚相手を斡旋してあげる話。私の感想としては、離婚でお互いが変わろうとしなかったのが上手くいかない理由じゃないかな?別れると上手くいかなかった理由を探して変わろうと努力するけど、この2人にはそれがなかった。重要な場面で現実逃避する癖、説教する癖を直そうとしている姿さえ見せたら上手くいくのにと歯痒く思いました2024/02/15
kaoriction@感想&本読みやや復活傾向
28
ドラマの雰囲気が好みだったので原作を。ドラマとは違い、ひと昔前の設定、雰囲気。時代を象徴する事象や言葉。が、どこか懐かしい。なるほど、主人公 衛藤はるの生年月日で納得。私の方が一つ歳下だ。初版は17年前。そりゃあ、今の時代、今の26歳が読んだら、少し古めかしいかも。が、個人的には出てくる土地や何もかもが自身に馴染みのあるものばかりで違和感なく、親近感。何より作品自体のテーマが普遍的な「愛」なので、設定などもろともしないし 古くもない。別れても好きな はると理一郎、この先、二人はどうなってゆくのか。下巻へ…2015/04/12
アワキチ
9
焦れったいけど、前に進もうとしていっている感じです。2016/12/15
よう
9
再読。前読んだ時以上にはるのキャラがフィクションライン上げてる印象があった。あの文集がちょっと都合よすぎてて。ただ、離婚理由が苦く重ためなので全体的にバランスは取れてる。一方で、ガッデム荒巻っていうふざけた名前も出てくるけど(笑)。何より、各登場人物が魅力的。誰もが誰かを思いやっている。だからこそ、なかなか一筋縄じゃいかない感がいい2015/02/10