内容説明
都会で9度目の春を迎えた27歳の僕。弧独で不安な日々を送っていたある日、鏡の中に謎の美女・沙羅が現れた。羊飼いの神様・パン、登校拒否の高校生・伊織…。沙羅の連れてきた奇妙な連中との共同生活で僕は慰められるが、逆に彼らは次々と病んでゆく。三人を救うため、僕は鏡の向こうの世界へ飛び込んだ。乾いた心を癒す、恋と冒険と成長の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しお
1
作者の名前を見てびっくり。言わずと知れた「世界ふしぎ発見!」のリポーター竹内海南江氏である。小説まで書いているとは知らなかった。なんて多才なんでしょう。「冬虫夏草」ということで少しオドロオドロシイ怖めの内容かと思ったが全くそうではなかった。人間なら誰しもが持つ愛や悲しみ希望や弱さとの葛藤を主人公幸一郎の夢の中の住人である沙羅、雲母、パン、海亀薬問屋と触れ合うことで克服し成長していくメルヘンチックな物語。感想は全体的にちょっとフワフワしすぎてるのと題名と内容との繋がりが最後までわから なかったことかな。2018/01/19
瑞祈
0
中学生あたりに読んでたらもっとぐっと読めたかな。青春展開というか漫画のような展開というか児童文学展開というか。そういうのが。日常とそうじゃないものが自然に織り交じってるっていうのは好き。特にパンとか良いキャラだったなー。しかし伊織ちゃんは何故雲母のことを知っているのか。海亀屋さんから聞いたのかな…2012/09/02
hana.
0
人間の心の裏と表、悪と善を書いているのだろう…とは思うのだけど。。弱い気持ちの克服とか、自分に向き合うとか。ちょっと児童文学ぽかった。2010/07/06