内容説明
日本ハードボイルド映画の鬼才が切り拓く、ぬくもりと哀しみにあふれた新しいハードボイルド小説。映画会社の製作主任を解雇された伊原啓一は、元上司から探偵をやるように勧められる。現場で培った人脈や情報が探偵に適しているというのだ。職を失い、思わぬ子供も引き取り生活することになった伊原は、仕事を受けるはめになった。だが、なれぬ育児や金の工面に翻弄され続け、さらに失踪した人妻の行方を追ううちに、映画界のダーティな事件の存在を知る。そこには尊敬し続けていた実直な大物監督の影が見え隠れしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月光密造者
0
脚本家丸山昇一が描いた小説。スピード感のある描写と、切なさと温もりを感じる人間関係。ただ帯にある「新しいハードボイルド」には疑問を抱かざるを得ない。珍品の部類でしょうか。2011/12/11
