内容説明
親族救出の代償として、王太子・ハリードの愛妾となった亡国の王子・アシュール。亡命当夜、高慢な支配者として君臨するハリードは、穢れを知らないその体を我が物とした。「おねだりの仕方は教えたはずだぞ」残酷なハリードの囁きが、アシュールに残された王子の誇りを屈辱に濡らす。一糸纏わぬ姿に身につけるのを許されたのは、アメジストの首飾りのみ。けれど灼熱に侵された朝、アシュールの髪を撫でる彼の仕種が、額に落ちる淡いキスが、優しく感じられて…。征服される愛。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
de sang-froid
2
BL。アルディラ王国前王第一王子・アシュール(左・23歳)は民主化を求めるクーデターを収める事が出来ず、ファリージャ王国第一王子・ハリード(右・28歳)の助けで隣国へ亡命する。好きで絡む攻を、剣もほろろに突き放す世間知らずの受。忠実な執事・カリムが気の毒。主が幸せになれば彼も幸せになるかな。中々落ちない受でしたが、攻の粘り勝ちでhappy endになって良かった。2013/02/15
新人@さぁーこ
2
王子×王子ではあるけど、基本的にはセオリー通りのアラブ物。監禁→陵辱→逃走→おしおき→誘拐→仲直り。一通り堪能しました。この手のお話しって、どうして受け視点メインなんだろ…。15年越しの初恋なんだから、もっと攻めの執着が読みたかった。2012/01/12
0655
1
積本崩し。題名が凄く(表紙も)てビックリしたが、題名通り。攻は受が好きすぎ、なかなかなびかないもんだから感情極まって無体をはたらくのだが、反省どころか「全てが(憎しみの感情も)オレのもの」と満足すら覚えてる感じ。懸想してる期間が長かったんで理解はできたが、受も屈しないからもー全然くっつかない。無体ページをすっ飛ばしたらあっという間に終わってしまった。アラブものにしては無理なくお約束を盛り込んでるし藤森さんの文も好きなんですが…個人的に甘さが不足してたな〜。2015/05/09
tanya
1
アラブもので結果がわかるだけに楽しんで読めました。藤森さんでアラブとは意外だったけど、お話の内容に違和感なく上手いと思いました。2013/01/08
いちのせけい@鬼太郎にあえる街
1
イラスト買い。結果はわかってるんです。予定調和の過程を楽しむとでもいうんでしょうか。2009/08/04
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- 和書
- 細雪 中公文庫