内容説明
天明文化を鮮やかに駆け抜けた一人の男は、どのような日々を生きてきたのか。蔦屋重三郎のべらぼうな魅力とその仕事を余すところなく書いた本。江戸時代、天才編集者と才能あふれた作家たちのストーリー!この1冊で「蔦屋重三郎」のすべてがわかる!!
目次
第一章 蔦屋重三郎はこうして生まれた(蔦屋重三郎って何もの?;出版人蔦重爆誕! ほか)
第二章 ビジネスマン重三郎(ヒット連発!黄表紙で天下取り;コネは保証力 ほか)
第三章 蔦屋と人気作家たち(新規事業は浮世絵で;重三郎と愉快な仲間たち ほか)
第四章 蔦重の聖地 江戸吉原はこんなところ(本当にあった公共遊郭 吉原;吉原概要 ほか)
第五章 生きた!燃えた!きらめいた!蔦重の時代 天明(花開く江戸メディア;改革と翻弄と ほか)
著者等紹介
ツタヤピロコ[ツタヤピロコ]
作家。女傑。下町にある風俗街が地元。子供の頃からの本好きで、読破した本は数千冊。大学では江戸文化を学ぶ。天明期専攻。学生の頃からのディープな蔦屋重三郎マニアで多くの文献を読み漁ってきた。重三郎への一途な憧れから出版業界に就職を果たす。別著名でいくつかのヒットも執筆刊行、実はすでに社会現象を巻き起こした本を何冊かつくっているが「重三郎だったら、こんなもんで満足しないよ」と、ひとりいきり立ち、粉骨砕身、本を執筆し、つくり続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むつこ
21
いろいろ出版されている2025年大河ドラマ「べらぼう」の中で私が手に取ったのがこれ。って、単に図書館にこの本があったので借りただけ。。。学校の教科書では載ってなかったであろう人物を主人公にするドラマは珍しいとのことで年間を通して(ドラマで)知ることよりちょっと先回って知りたいと思った。吉原遊郭とのつながりや出版文化にワクワクが止まらない。早死にしてしまった「脚気」の存在に、そういう時代だったのかと仕方ないけどそうだったんだなと感慨深かった。2025/02/16
石橋陽子
16
2025大河ドラマ『べらぼう』の予習として読了。江戸時代の歴史背景、吉原の構造、遊女や花魁の暮らし、蔦屋十三郎の活躍、写楽との関係を分かりやすく説明してくれている。驚いたのはあの写楽の画風が4期に分かれており、四人いるかもということ。はたまた蔦屋十三郎が写楽かもと。そして、蔦屋とはあのTSUTAYAとは全く関係が無いわけではなく、創業者の増田宗昭の祖父が営んでいた屋号が蔦屋であり、蔦屋十三郎にあやかって付けられたそうだ。大河ドラマを見るにあたり、予習しておくとより深く理解でき、面白さが増すこと間違いなし。2025/01/06