内容説明
人生の持ち時間は、誰もが決まっている。還暦をすぎてから、人はいかに自分と向き合い生きればいいのか。定年、離別、移住…。移り変わる体調、暮らし、人づきあいへの対処法。
目次
第1章 自分だけの時間を生きる(残された時間を大切に生きる;老年を幸せにする四つの条件 ほか)
第2章 人付き合いは、無理をしない(年賀状を書くのをやめる;いつも自然体で生きる ほか)
第3章 暮らしは、身軽にする(「おうちご飯」を作る;何歳になっても自分を鍛え続けるということ ほか)
第4章 病気とうまく付き合う(人は自分の病気を語る;病院任せにしない ほか)
第5章 最期の準備をする(終わりがあればすべて許される;「もういい」と納得する ほか)
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京生まれ。作家。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』(筑摩書房)が芥川賞候補となり、文壇にデビューする。1979年ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。2003年に文化功労者。1972年から2012年まで、海外邦人宣教者活動援助後援会代表。1995年から2005年まで、日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
17
いろいろ納得できる事が多い本でした2023/02/03
ヨハネス
9
なんだ、また「抜粋本」かとがっかりしかけたが、これはちょうど60歳になったあたしに良かった。最近バスを使うことを覚えたのだが、無料パスをいただくのが待ち遠しくなったところ、この方は少しでも余裕があるなら払ってよいとおっしゃる。他人のためにできることを考えるのが楽しいと。母上の遺品のうち着物が二枚と寝巻用浴衣だけ、病院にもし行くならと残した草履が一足だけとは恐れ入る。電気スタンドはコードに引っ掛け転倒の危険もあるし全部撤去、どこでも本が読めるほど隅々まで明るい天井灯にしたとのこと。うちもそろそろ考えなきゃ。2022/12/26
kon
0
孤独を恐れない。人は生まれてくる時も死んでいく時も一人なんだからというのは、その通りだと思う。お金の使い方、仕事の仕方、色々なところが同感だなと思うことが多くて、読んでいてスッキリする。身の丈にあった暮らしをする。これも常に覚えておきたい。2023/05/03