内容説明
あの日、夫が亡くなってから、私は一人暮らしになった。一人になって初めてわかること。
目次
まえがき そして私は一人暮らしになった
第1章 「一人暮らし」は心にいい
第2章 「一人の時間」を楽しむ
第3章 「料理」を道楽にする
第4章 「始末」は心地よい
第5章 「夫」を失ってから
第6章 「八十歳」からどう暮らすか
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。79年ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、87年(『湖水誕生』により)土木学会著作賞を受賞、93年恩賜賞・日本芸術院賞受賞、95年日本放送協会放送文化賞受賞、97年海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞を受賞ならびに読売国際協力賞を受賞。2003年文化功労者となる。2012年菊池寛賞受賞。1995年から2005年まで日本財団会長を務める。1972年から2012年6月まで海外法人宣教者活動援助後援会代表。2009年10月から2013年6月まで日本郵政株式会社社外取締役。2013年1月から11月まで教育再生実行会議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さくらっこ
18
曽根さんの老後に関する本はいつも学ぶ事が多い。この本で強調されていたのは「食」で、一人暮らしになっても誰かと食事を共にするのは重要だということ。近所の人を誘ってみるのもいい、お弁当を下げて訪問するもいい。年寄同士の食事なら、めざしとほうれん草などの粗食で充分。 もう一つ印象に残ったのは、老化の基準は「周囲に配慮できるかどうか」ということ。外出時は、常に緊張感を持たなくてはならない。改札口や階段の途中で立ち止まったりしてはだめだ。若い人でもたまにいるが、そういうのは若ボケとのこと。う~ん、手厳しい。2021/07/25
こまっちゃん
13
いつでも最悪な状態を想定して生きることは、確かに必要かも。でも、そうすると素直に今を楽しめなくなってしまうような。2020/03/28
tetsubun1000mg
10
エッセイを読むのがが2冊目になる作家さん。 現代の女流作家を代表する方と思いますが、今までに読む機会が無かった。 88才になるそうだが執筆量を大幅に減らしながらも、これだけの内容・量を書けるのが素晴らしい。 これが本物のプロ作家なのだろうなと思います。 齢をとっても相方や子供などに依存しない気持ちが大切だと感じました。2019/11/11
hiromura
8
なんとおそらく曽野綾子さん初読み。納得できる言葉がいろいろ。毎日命の危険を心配しないでいられる日本に暮らしている幸せをあらためて感じた。2021/10/09
shiro
5
自立について考えさせられる本だった。考え方は似ているが、行動は理想としながらもできていないことばかり…。まずは自分一人でもこわがらずなんでも取り組んでみようと思う。2021/07/03