内容説明
赤壁大戦の“反間の計”をはじめ、“草船で矢を借りる”“連環の計”“苦肉の策”などお馴染みの名場面が、中国の講談を通して興奮の人間ドラマに。曹操は徐庶〓統に裏切られ、孔明、周瑜の計略に切歯扼腕し、周瑜は孔明を蹴落とそうと策謀に忙しい。それぞれの思惑のそれぞれの赤壁を中国通の著者が活写。繊細と非情、機知と狡猾など人間味あふれる曹操が盛りだくさん。
感想・レビュー
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水瀬しあ
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民間伝承だけあって荒唐無稽な話も多く、細かい整合性を求めてはいけません。その大雑把なところがまた味、ということで。皆人間味があってまた良いです。前半ではひたすらに曹操メイン。荀イクの囮捜査(？)も素敵だったんですが、結局最後は曹操がオイシイ所を……。後半は殆ど趙雲伝説＋孔明伝説。遂に水軍の指揮までしてしまう孔明。点将台の高さにうんざりする辺りが可愛いです。しかし注目は徐庶かと。楽しかったろうなぁ……(笑) 2006/05/04
