日本型ヘイトスピーチとは何か―社会を破壊するレイシズムの登場

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日本型ヘイトスピーチとは何か―社会を破壊するレイシズムの登場

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784877144685
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0036

出版社内容情報

嗤いながら「死ね、殺せ」と路上でジェノサイドを扇動するヘイトスピーチの起源は何か? 関東大震災時の朝鮮人虐殺のみならず、朝鮮高校生襲撃事件、チマチョゴリ切り裂き事件など、戦後も間断なく続いてきた在日コリアンへのヘイトクライム事例をひもとき、深刻さが増す近年の日本のレイシズムの特質と課題を分析する。

序 章 戦後日本が初めて経験するレイシズムの危険性を前に
第1章 いま何が起きているのか
      ――日本のヘイトスピーチの現状と特徴
第2章 レイシズムとは何か、差別煽動とは何か
      ――差別を「見える化」するために
第3章 実際に起きた在日コリアンへのレイシズム暴力事例
  1 関東大震災時の朝鮮人虐殺(一九二三年九月?)
  2 GHQ占領期の朝鮮人弾圧事件(一九四五年八月?一九五二年) 
  3 朝高生襲撃事件(一九六〇年代?七〇年代) 
  4 チマチョゴリ事件(一九八〇年代?二〇〇〇年代前半) 
  5 ヘイトスピーチ――在特会型レイシズム暴力(二〇〇七年?現在)

第4章 欧米先進諸国の反レイシズム政策・規範から
    日本のズレを可視化する
  1 人種差別撤廃条約型反レイシズム――国連と欧州(ドイツを除く) 
  2 ドイツ型反レイシズム 
  3 米国型反レイシズム
  4 欧米先進諸国の反レイシズムと日本の現状 

第5章 なぜヘイトスピーチは頻発しつづけるのか?
     ――三つの原因 
  1 反レイシズム規範の欠如 
  2 「上からの差別煽動」 
  3 歴史否定
第6章 ヘイトスピーチ、レイシズムをなくすために必要なこと

梁英聖[リャンヨンソン]
1982年東京生まれ。在日コリアン3世世代。東京都立大学卒。現在一橋大学大学院言語社会研究科修士課程。研究テーマは在日コリアンへのレイシズム等。
2015年3月に立ちあげた、大学生・院生・若手研究者による調査・相談・教育を柱とする反レイシズムNGO「反レイシズム情報センター(ARIC)」代表。政治家レイシズムデータベースを運営している。

内容説明

朝鮮高校生襲撃事件やチマチョゴリ事件など、戦後も間断なく続いてきたヘイトクライムは、ついに“ひどすぎる”ヘイトスピーチへと成長した。在日コリアンを“難民化”した“1952年体制”、高度成長期に確立した日本型企業社会の差別構造等も俎上にのせつつ、“民主主義社会”日本が内包してきた“レイシズム/不平等”を可視化する。

目次

序章 戦後日本が初めて経験するレイシズムの危険性を前に
第1章 いま何が起きているのか―日本のヘイトスピーチの現状と特徴
第2章 レイシズムとは何か、差別煽動とは何か―差別を「見える化」するために
第3章 実際に起きた在日コリアンへのレイシズム暴力事例
第4章 欧米先進諸国の反レイシズム政策・規範から日本のズレを可視化する
第5章 なぜヘイトスピーチは頻発しつづけるのか?―三つの原因
第6章 ヘイトスピーチ、レイシズムをなくすために必要なこと

著者等紹介

梁英聖[リャンヨンソン]
1982年東京生まれ。在日コリアン3世世代。東京都立大学卒。現在一橋大学大学院言語社会研究科修士課程。研究テーマは在日コリアンへのレイシズム等。2015年3月に立ちあげた、大学生・院生・若手研究者による調査・相談・教育を柱とする反レイシズムNGO「反レイシズム情報センター(ARIC)」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

43
ここ数年、日本でも問題となり、対策法もできたヘイトスピーチ。その歴史と背景、諸外国との比較などについてまとめた本で、勉強になります。日本の後進性がこれからどこまで改善するのか。言葉の暴力、いや犯罪ととらえて、徹底的に排除していく心構えが国民には必要ですね。とりわけ日本は政治家の感覚が鈍すぎるのが問題です。まともな言葉を使う人を選挙で選びたいものです。2017/11/09

coolflat

18
1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本は独立した。同じ日、「出入国管理令」(のちの入管法)、外国人登録法、法律第126号を柱とする入管法制が出そろった。これを「1952年体制」と呼ぶ。第一の柱である入管法は、国境における出入国を管理する法律であり、第二の外登法は国外から入国した外国人を出国するまで管理する法律である。日本政府は、1952年体制の成立時に、旧植民地出身者である朝鮮人・台湾人の日本国籍を即日剥奪した。2017/12/10

coolflat

15
ヘイトスピーチがもつ①反人間性、②暴力のひどさはあまりにも明瞭なため、ほとんど誰にでも見えるが、ヘイトスピーチの核心部にある③レイシズム、④歴史否定のひどさは、日本社会のごく限られた人にしか見えない。問題は、①反人間性と②暴力のひどさを伴わない、③レイシズム、④歴史否定の場合だ。「ひどすぎない」ヘイトスピーチやレイシズムは、日本社会では「見えにくい」。そのため、批判もごく弱いままにとどまる。このことはレイシストの側からすれば、いくらでも目的を達することができる、ということになってしまう。2017/10/04

tellme0112

8
総復習。よく書いたなあ~。学生時代に読んでた浅い知識が現代まで全部つながる。外国から来た人に、求人貼り紙の高校生のバイトの時給が一般より低いことに驚かれたんだよね。思い出した。企業別組合のことにもふれてていた。言論でぶったぎる感。p269「国も差別してくれていて、しかも差別禁止法もつくらずマイノリティの権利保障もせず、アジア侵略の歴史も否定しないうえに、保守のまま西欧で規制される極右レベルの差別をする自由が政治空間にも市民社会にも保障されている以上、あえて右翼と差別化された極右を形成する必要性は乏しい」2018/08/27

チホ

2
日本のヘイトスピーチ、レイシズムに関する現状を把握することが出来た。論理的な文章で読みやすく、全く興味のなかった私でも多少なりとも問題意識が芽生えた。2019/12/10

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