出版社内容情報
嗤いながら「死ね、殺せ」と路上でジェノサイドを扇動するヘイトスピーチの起源は何か? 関東大震災時の朝鮮人虐殺のみならず、朝鮮高校生襲撃事件、チマチョゴリ切り裂き事件など、戦後も間断なく続いてきた在日コリアンへのヘイトクライム事例をひもとき、深刻さが増す近年の日本のレイシズムの特質と課題を分析する。
序 章 戦後日本が初めて経験するレイシズムの危険性を前に
第1章 いま何が起きているのか
――日本のヘイトスピーチの現状と特徴
第2章 レイシズムとは何か、差別煽動とは何か
――差別を「見える化」するために
第3章 実際に起きた在日コリアンへのレイシズム暴力事例
1 関東大震災時の朝鮮人虐殺(一九二三年九月?)
2 GHQ占領期の朝鮮人弾圧事件(一九四五年八月?一九五二年)
3 朝高生襲撃事件(一九六〇年代?七〇年代)
4 チマチョゴリ事件(一九八〇年代?二〇〇〇年代前半)
5 ヘイトスピーチ――在特会型レイシズム暴力(二〇〇七年?現在)
第4章 欧米先進諸国の反レイシズム政策・規範から
日本のズレを可視化する
1 人種差別撤廃条約型反レイシズム――国連と欧州(ドイツを除く)
2 ドイツ型反レイシズム
3 米国型反レイシズム
4 欧米先進諸国の反レイシズムと日本の現状
第5章 なぜヘイトスピーチは頻発しつづけるのか?
――三つの原因
1 反レイシズム規範の欠如
2 「上からの差別煽動」
3 歴史否定
第6章 ヘイトスピーチ、レイシズムをなくすために必要なこと
梁英聖[リャンヨンソン]
1982年東京生まれ。在日コリアン3世世代。東京都立大学卒。現在一橋大学大学院言語社会研究科修士課程。研究テーマは在日コリアンへのレイシズム等。
2015年3月に立ちあげた、大学生・院生・若手研究者による調査・相談・教育を柱とする反レイシズムNGO「反レイシズム情報センター(ARIC)」代表。政治家レイシズムデータベースを運営している。
内容説明
朝鮮高校生襲撃事件やチマチョゴリ事件など、戦後も間断なく続いてきたヘイトクライムは、ついに“ひどすぎる”ヘイトスピーチへと成長した。在日コリアンを“難民化”した“1952年体制”、高度成長期に確立した日本型企業社会の差別構造等も俎上にのせつつ、“民主主義社会”日本が内包してきた“レイシズム/不平等”を可視化する。
目次
序章 戦後日本が初めて経験するレイシズムの危険性を前に
第1章 いま何が起きているのか―日本のヘイトスピーチの現状と特徴
第2章 レイシズムとは何か、差別煽動とは何か―差別を「見える化」するために
第3章 実際に起きた在日コリアンへのレイシズム暴力事例
第4章 欧米先進諸国の反レイシズム政策・規範から日本のズレを可視化する
第5章 なぜヘイトスピーチは頻発しつづけるのか?―三つの原因
第6章 ヘイトスピーチ、レイシズムをなくすために必要なこと
著者等紹介
梁英聖[リャンヨンソン]
1982年東京生まれ。在日コリアン3世世代。東京都立大学卒。現在一橋大学大学院言語社会研究科修士課程。研究テーマは在日コリアンへのレイシズム等。2015年3月に立ちあげた、大学生・院生・若手研究者による調査・相談・教育を柱とする反レイシズムNGO「反レイシズム情報センター(ARIC)」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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