内容説明
“原子力の平和利用”を隠れ蓑に、日本は核(兵器)開発を進めていた!勢いを増す「日本核武装論」に正面から反論を試みる初の本格的論集。巨額の税金を投入し続けながら何の成果も生み出さない「高速増殖炉もんじゅ」は、なぜ止まらないのか。「もんじゅ」が生み出す高純度の「超兵器級」プルトニウムの存在、戦後の原発導入時の舞台裏やアメリカとの「核密約」も絡む核開発裏面史、核弾頭を運ぶミサイル技術の実際等々、資史料に基づき徹底検証。北朝鮮の核問題、ミサイル防衛、戦中日本の原爆開発、米軍再編問題等もまじえ多角的に論じる。
目次
「核武装」推進議員が増加
1 核武装を準備する日本―このままでは不幸な未来が予想される
2 戦後日本の核政策史
3 「核武装論議の解禁」が私たちに問うもの
4 「核」攻撃とミサイル防衛
5 「平和」のための核兵器Atoms for Peace
増補 それでも核武装したいのか