内容説明
「チェーホフの生涯における五百に余る作品には多くの愛についての物語がある。では作家自身の愛はどうであったのか?」(まえがき)―チェーホフと多くの女性、知人、友人たちとの関わりを豊富な資料で探索するとともに、その主要劇作の論考を収録。
目次
1 チェーホフと女性たち、友人たち、作家たち(チェーホフとレヴィタン―親しい友との諍い;『アリアードナ』と女たち、リーカ・ミジーノワの場合;ヤヴォールスカヤとタチヤーナ・シチェープキナ=クペルニク ほか)
2 チェーホフの劇作(チェーホフを読む楽しさ―『ワーニャおじさん』の場合;『桜の園』のロパーヒンについて;チェーホフ作『桜の園』再読―いわゆる“チェーホフのヴォードヴィル”を鍵として ほか)
3 チェーホフとゴーリキイ(『どん底』MXT初演のころ―チェーホフとゴーリキイ;ゴーリキイ『どん底』再読)
著者等紹介
桜井郁子[サクライイクコ]
ロシア文学・演劇研究家。1960年代後半より研究や国際会議・シンポジウム等への招待などにより、ロシア(旧ソ連含む)を四十数回にわたり訪問、現代ロシア演劇界に精通し、演劇人の知己も多い。また「朝日新聞」をはじめ日本の新聞や雑誌にロシア演劇を紹介・報告してきた。翻訳戯曲は文学座・俳優座・青年座・関西芸術座他で上演されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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