内容説明
貧しい少年時代から苦学して外国語を修得、1920年代には労働運動の渦中に身を投じ、30年代にはマルクス主義の立場から文芸評論・演劇運動にかかわり、治安維持法下、たび重なる投獄に抗した高沖陽造(1906~99)の果敢な生涯についてのインタヴュー形式による貴重な証言。
目次
第1章 上京まで
第2章 労働組合運動へ
第3章 共産党入党
第4章 三・一五事件と入獄
第5章 1931年の出獄の頃
第6章 翻訳と著述活動へ、1930年代前半
第7章 文芸評論の世界、1930年代後半(その1)
第8章 新劇の顧問となる、1930年代後半(その2)
第9章 1940年の逮捕の頃
第10章 出獄後から敗戦まで