内容説明
在日朝鮮人一世の両親の元に生まれ、地方都市に生きるとはいかなることか。日本に生まれたがゆえに知る悲しみとは。記念碑的第一歌集全歌とエッセイを織り込んだ歌文集を、多くの要望に応え新装・再刊。
目次
1(“ナグネ打鈴”の世界から;喫茶“駕洛”の窓より;日日の記憶)
2(ふたつの国を生きる;歌集 鳳仙花のうたpart 2 国境)
3(季節のむこうへ;歌集 鳳仙花のうたpart 3 海の砂礫)
4(歴史はゆれて)
5(空間より;風の音階;開放弦)
著者等紹介
李正子[イチョンジャ]
1947年、三重県伊賀市(旧上野市)に生まれる。1965年、三重県立上野高等学校卒業。中学校時代に短歌と出会い、二十歳頃から作歌を始める。在日韓国人歌人として初めて作品が日本の中学・高校の教科書に採用されるなど、高い注目を集めてきた。2005年、韓日友情四十周年記念国際フォーラム(於・京都国際会館)で韓国時調詩人、日本短歌歌人との競演に出演。短歌結社「未来」所属。短歌会「風」主宰。Tanka college「マダン」通信講座主宰。伊賀市、津市に短歌講座を置く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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