内容説明
単行本未収録の論考・エッセイ・書評・テレビドラマ・随想等と『元禄期の文学と俗』からの四論考ほか59篇収録。文学にとって否定的な契機としてあらわれる「俗」を近世はどのように再生させ道をつけたのか。
目次
自己完結的な古典志向を拒否した上での選択
民俗学の方法と文学―俳諧を中心に
西鶴の創り出した若衆
造化としての自然―転換期におけるその断面
転形期のエネルギー―南北、絵金の世界
グロテスクの再発見
歌舞伎の思想
南北―黄昏どきのユーモア
近世文学にとっての俗
伝統について〔ほか〕
著者等紹介
広末保[ヒロスエタモツ]
1919年高知県に生まれる。1941年東京大学文学部国文学科卒業。1947年~80年法政大学在職。1993年死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。