内容説明
意表をつき転調しながら増殖していく西鶴の小説における俳諧的方法の可能性と、好色・金にまつわる哄笑的饗宴の世界を『好色一代男』を中心に解読した名著と、西鶴の短篇を種にした創作集として評価の高い『ぬけ穴の首』ほかを収録。
目次
1 西鶴の小説(転調し増殖することば;「人には棒振むし同前におもはれ」にそって ほか)
2 ぬけ穴の首(牛と刀;狐の四天王 ほか)
未完の形式―西鶴論のために
西鶴初期の作風―好色物を中心に
西鶴への視角
近世文学にとっての金―西鶴の場合を中心に
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