内容説明
著者は大連に生まれ、吉林、「奉天」と移り住み、敗戦の夏は「奉天一中」の二年生であった。翌年の秋、十五歳の著者は初めて日本の土を踏む。「引揚者」という名の難民であった著者は、極貧の生活のなかから旧植民男での成功者であった父、「日本人」との「血」を思い、被支配者であった中国・朝鮮人の「水」の濃さに人間の尊厳を学んだ。本書は著者の思念の原郷である「満州」を検証し、戦後五十年の意味を問うたものである。
目次
命日のない旅路―村井ツヤ
リーダーの報酬―城戸博夫妻
血と水のつながりのなかから
終りから始まる
井上光晴さんとの三十年
私の戦後五十年
-
- 和書
- 生きる漢字・語彙力



