内容説明
アメリカの歴史家による最初の「天皇・無罪論」。
目次
序章 隠されつづけた「真実」―天皇は、他国の元首とどこが決定的に違うか
第1章 世界を変えた「聖断」―戦争終結をもたらした昭和天皇の決心とは
第2章 新たなる「立憲君主」の誕生―皇太子・摂政としての帝王学とは何だったか
第3章 人間から現人神へ―軍部は、天皇の座をどう歪めていったか
第4章 平和主義者・昭和天皇の苦悩―2・26事件ではじめて見せた立憲君主の素顔
第5章 裏切りつづけた重臣たち―平和を願う天皇の心は、どう無視されたか
第6章 日本を救う「最後の道」―戦争を終わらせた昭和天皇の決意を明かす
第7章 運命の皮肉―敗戦による繁栄―ふたたび「立憲君主制」が正常に機能しだした
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆっき
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これを読んだのは10代後半です。今と違い、10代の時はおかたい人文書を読み漁ってました。当時、「いい質問ですね」的な某ジャーナリストの様に毎日大型書店に通っており、たまたま目についたのです。 読んでみるとなるほど、世界史的に見ても、これほど波乱に満ちた「君主」はいなく、また、欧米人が天皇というものの本質をいまだに誤解したままなのは驚いた。 近・現代史についてもふれており昭和天皇のこと以外にも、歴史もひもとける一冊です。
がんぞ
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「昭和天皇は独裁者でなかったから《対米開戦》の意思決定にジョージ5世と同じく無関係」と言っても一般に他国のことは大雑把にしか理解しないし、つい自国と同じと思ってしまう(早い話が英国では蛙も猫も求愛に鳴かないと言う)。著者は知日家にとどまらず天皇への愛情が深い(日本人並み?)ゆえに《大陸への侵略政策》を《軍部の暴走》で説明しようとしてる。逆らうものはテロで粛清されたと言う左翼史観。俺は対米開戦にいたったのは「米国も戦争は回避するだろう」という思い込み(相手を自分と等質という)、それと毛沢東の工作と思う2011/08/18
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- ある平和主義者の回想