内容説明
「ドストエフスキイの作品全体の鍵」となる小説を英国人の視点で精緻に読み解く。
目次
序論 ロシアにおける自由の概念
『地下室の手記』を読む
1 作品の背景
2 『地下室の手記』注解
3 批評史・研究案内
付論 日本における『地下室の手記』―初期の紹介とシェストフ論争前後
『地下室の手記』の現代性―後書きにかえて
著者等紹介
ピース,リチャード[ピース,リチャード][Peace,Richard]
1933年生まれ。ブリストル大学名誉教授。国際ドストエフスキイ学会副会長
池田和彦[イケダカズヒコ]
1954年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了。明治大学非常勤講師
高橋誠一郎[タカハシセイイチロウ]
1949年生まれ。東海大学大学院文学研究科(文明研究)修士課程修了。東海大学教授。比較文明学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たか
1
地下室の手記読破直後に流し読み。注釈で言語的な考察や、他の文学作品の影響が詳しく書かれていたので、これを読んだ後だとまた作品への見方が変わるかも。序論の「ロシアにおける自由の概念」も面白かった。自由を求める者に自由を与えるという罰……2013/12/30
じめる
1
『地下室の手記』に関する背景とその周辺に加え、作品自体への詳細な言及、また研究・批評の歴史まで載った一冊。理解しやすいので、『地下室の手記』を読んだことがある人は一読するとまた違った目で読めるようになるかもしれない。2013/03/06
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