ドストエフスキイーとポストモダン―現代における文学の可能性をめぐって

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784877031480
  • NDC分類 980.28
  • Cコード C0093

内容説明

時代のニヒリズムが蔓延する情況で、無思想な言説だけが流布されている。著者のドストエフスキーに込めた熱情は、この無為を撃ちたいという本質的な欲求に根ざしている。ドストエフスキーを、十九世紀のロシアを代表する「世界的な大文豪」という狭隘な理解では、いまの思想情況は撃てない。革命と神、犯罪と悪、生と死、父と子、男と女、加虐と被虐…。あらゆる現在的な課題が彼の作品の中に網羅されている。

目次

論考(現代における魂の救済―ドストエフスキーのイエス・キリスト像;現代における「父親像」と「父親殺し」―ドストエフスキーと中上健次;無意識的なもの―ドストエフスキーとユング)
傍聴記・覚え書(国際研究集会記念講演会を傍聴して―ドストエーフスキイの会主催;小森陽一“『カラマーゾフの兄弟』を読みなおす”を聴いて;桶谷秀昭・『ドストエフスキーについての二・三の感想』について;「雑感」―ドストエーフスキイの会発足20年にあたって ほか)
書評・エッセイほか(『てんかんの人間学』木村敏編;『ドストエフスキイ』井桁貞義著;『悪の哲学ノート』中村雄二郎著;『紀州 木の国・根の国物語』中上健次著 ほか)

著者等紹介

福井勝也[フクイカツヤ]
1954年、東京都に生まれる。1976年、中央大学法学部卒業。1978年~1992年、東京都に勤務。1992年から旅行会社を経営、現在に至る。ドストエーフスキイの会会員。読書会「著莪」会員
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