内容説明
みんな「辺境」にいた。海外の回復者との語らいの中で知る旅の喜びと日本の「過酷」な現実。吉戒修一、小倉昌男、大谷藤郎、各氏との対話の記録収録。
目次
1 終わりなき旅(今も世界でいちばん遠い場所;母が守ろうとしたもの;わたしたちが奪われたもの―中国;バクラウさんとの出会い―中国;カラウパパ・八千人の墓標を前に―ハワイ;アレガさんの誇りと悲しみ―スペイン)
2 回復者だから出来ること(吉戒修一―人として、人間として生きる;小倉昌男―ハンセン病問題の語り部;大谷藤郎―本当の人間回復とは何か)
著者等紹介
平沢保治[ヒラサワヤスジ]
1927年茨城県生まれ。14歳のときハンセン病国立療養所・多磨全生園入所。戦後、ハンセン病回復者・患者及び障害者運動にかかわり、近年は地域の小学校、看護学校などの人権教育にも携わる。現在、高松宮記念ハンセン病資料館運営委員、東村山市身体障害者患者連絡協議会副会長。1993年度東村山市福祉功労賞、1999年ウェレスレー・ベイリー賞、平成17年度吉川英治文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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