内容説明
徴兵された日本軍兵士がいかにして残虐行為をはたらくことになるのか―。自らの体験をもとにした「初めて人を殺す」をはじめ、従軍体験者しか書きえないアジア・太平洋戦争の真実を、八十歳の詩人・作家が十九編のエッセイと詩とノンフィクションで問う。
目次
「なみだ“涙”」
老兵は死んでいきます国のため
銭池村墓地にて
高ク高ク臀部ヲ挙上セヨ
九州センチメンタルジャーニー―私の特攻論
中国紀行―上海から南京へ
只の兵士
二度目の中国への旅―「中帰連」の人たちと共に
枚方市にやってきた「南京大虐殺」
大阪護国神社にて〔ほか〕
著者等紹介
井上俊夫[イノウエトシオ]
1922年大阪生まれ。詩人。1942年から1946年にかけてアジア・太平洋戦争(日中戦争)に従軍。詩集『野にかかる虹』(三一書房)でH氏賞受賞
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