内容説明
今、私たちに必要なのは、介護保険の抱えている本質的な問題点を知り、本当にこのままの制度で安心なのか、そうでなければ、どのように介護保険制度の抜本的な見直しを行うべきなのか。それにも限界があるとするならば、介護保険制度を廃止し、それに代わる総合的な社会福祉制度をいかに構想していくのかを真剣に議論していくことではないでしょうか。
目次
1 介護保険・混迷の中のスタート(広がる不安;介護保険制度導入の本当のねらい;人権問題としての介護保険問題)
2 介護保険制度の仕組みと問題点(保険に名をかりた増税;要介護認定の問題―公平な認定は期待できず;ケアプラン作成とサービス利用の問題 ほか)
3 介護保険のゆくえと今後の課題(社会保障構造改革と介護保険のゆくえ;介護保険制度の修正案と今後の課題)