内容説明
1945年8月24日、舞鶴湾で祖国へ帰る朝鮮人を乗せた浮島丸が爆沈、549名が死亡した。触雷か自爆か、なぜ釜山港へ向かわなかったのか―。新発見の資料でかくされていた事実を暴くドキュメント。
目次
1 鎮魂=舞鶴湾に眠る遺体
2 沈黙=新聞は報道せず
3 公報=沈没時の記録はなく
4 戦友=浮島丸元乗組員を訪ねて
5 連行=恐山の地下壕
6 意図=何のための送還
8 抗命=復員急ぐ乗組員
9 謀議=出港阻止に動く乗組員
9 出航=行方定まらぬ船出
10 入港=寄港命令はあったのか
11 爆沈=渦巻く船底地獄
12 風説=デマは乱れ飛んだ
13 機雷=米軍機雷は感応したのか
14 死没=犠牲者は何人であったのか
15 引揚=放置されている遺骨
16 遺骨=今も無縁仏として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi Totsuka
4
終戦後まもなく、8月24日に鶴賀港で沈没した浮島丸の事件を書いた本です。作者の本は、パルチザン挽歌を読んでいます。金日成を批判する本でした。今回は何故浮島丸が沈没したのか、死んだ人達はどの位いて、どうなったのかが書かれたいます。釜山へ引き揚げる朝鮮人が多数、おそらくは4,000以上乗っていたと思われる。日本政府は524名死亡としか発表されてません。原因も触雷であると?釜山へ行きたくない日本兵による爆沈であろうと思われます。まさか、沈没するとは思わなかったのでしょう? 今、問題になっている徴用工です。酷い。2019/05/31