内容説明
中国人移民と地域の空間構造の形成、二度の強制移住、非日常のなかの日常、経験の多様性、帰還と関係性の再定義、クロムサマキの解散、自転車キャラバン、国家権力と地域社会、知識の世代間ギャップ、変化の多層性、チェンとクマエ、寺院間のネットワーキング、仏教実践の理念と現実。丹念な臨地調査によって地域再生のメカニズムに迫る。
目次
カンボジア農村社会研究の視角と方法
カンボジア社会と調査地域の概況
第1部 再生の歴史過程を読み解く(集落の形成、解体、再編;農地所有の編制過程)
第2部 地域生活の基盤を探る(生業活動と家計の実態;経済格差の再現)
第3部 生活世界の動態に迫る(宗教実践の変化と民族的言辞;仏教実践の多様性と変容;寺院建造物の再建)
結論
著者等紹介
小林知[コバヤシサトル]
1972年長野県生まれ。京都大学東南アジア研究所助教。東南アジア地域研究専攻。1996年大阪外国語大学外国語学部(中国語科)卒業。2005年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程を単位取得退学。2005年日本学術振興会特別研究員(PD)。2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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