出版社内容情報
目に見えないドッケビが、植民地支配下で日本的な鬼のイメージを獲得したことから始まり、国を代表するキャラクターになるまでの韓国人自らのドッケビ探しの旅を描く。
内容説明
韓国でこよなく愛されてきた妖怪ドッケビのイメージが韓国社会を映し出す。それは目に見えないドッケビが、植民地支配下で日本的な鬼のイメージを獲得したことから始まった。国を代表するキャラクターになるまでの韓国人自らのドッケビ探しの旅を描く。
目次
第1章 ドッケビとは何か―前近代、描かれる以前のドッケビ(朝鮮社会とドッケビ;説話のなかのドッケビ;祭られるドッケビ)
第2章 ドッケビ表象の出現―植民地時代、描かれ始めるトッケビ(国定教科書『朝鮮語読本』の「瘤取」説話;『朝鮮童話集』と「瘤取」;「瘤取」の起源;戦時中のオニ表象の伝播)
第3章 文化鎖国と停滞する視覚文化―解放後~1980年代、オニのキャラクターの定着(反共とドッケビ;国家の対日二重文化政策と裏のドッケビ;抵抗する民衆としてのドッケビ)
第4章 悪の象徴から民族の象徴に―1990年代、ドッケビの視覚イメージ論争(日本文化開放と大衆文化;ドッケビ論争;文化原型としてのドッケビ)
第5章 大衆文化と文化政策―2000年以降、多様化するドッケビ(商品化される民俗;パフォーマンスのなかのドッケビ;プルグン・アンマを巡る議論)
著者等紹介
朴美〓[パクミギョン]
京都大学文学部非常勤講師。1976年韓国生まれ。2015年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。主な研究分野は日韓の怪談や妖怪の視覚イメージの比較研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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