内容説明
東日本大震災被災地にいまだ残る茫漠とした「殺風景」。その背景にあるのは、新たに創られるべき風景をめぐる合意形成の難しさだ。どんな風景を創出すれば良いのか?誰が、どうやってその景観をつくるのか?本書は、これまで日本が経験してきた景観の変遷や風景をめぐる紛争の実例、美しい景観を目指す法整備の過程などを振り返りつつ、景観をつくり出す「作法」のあり方について考える。
目次
序章 風景再生(ソウル:変貌する風景;開城:凍結された風景 ほか)
第1章 風景戦争(東京;京都 ほか)
第2章 風景原論(景観・風景・ランドスケープ;文化としての風景 ほか)
第3章 風景作法(日本の景観層;景観のレヴェル ほか)
結章 風景創生(番屋・会所・みんなの家;戦後の原風景 ほか)
著者等紹介
布野修司[フノシュウジ]
滋賀県立大学副学長・理事。1949年、松江市生まれ。工学博士(東京大学)。建築計画学、地域生活空間計画学専攻。東京大学工学研究科博士課程中途退学。東京大学助手、東洋大学講師・助教授、京都大学工学研究科助教授、滋賀県立大学環境科学部教授を経て現職。『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究』で日本建築学会賞受賞(1991年)、『近代世界システムと植民都市』(編著、京都大学学術出版会、2005年)で日本都市計画学会賞論文賞受賞(2006年)、『韓国近代都市景観の形成』(京都大学学術出版会、2010年、韓三建・朴重信・趙聖民との共著)で日本建築学会著作賞受賞(2013年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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