学術選書
世界単位論

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784876988495
  • NDC分類 290.1
  • Cコード C1325

内容説明

それぞれの土地の持つ自然的生態的特性を基層に、数千年の社会文化的関係が加わって形成される「地域」。それを類型化し外郭を示すことで、「地域のまとまり」の本来の姿をあぶり出し、「近代の先進国」による地球分割の矛盾を鋭く突く―著者が1990年代に発表し、地域研究の基本的枠組みとなった世界単位論を、市民向けに親しみやすく語ることで、9.11後の新しい世界秩序を模索する。現代を憂い行動する人の必携書。

目次

第1部 世界単位論(多様な自然と世界単位群;共存する世界単位)
第2部 近代と世界単位(植民地主義と世界;世界単位と日本の役割)

著者等紹介

高谷好一[タカヤヨシカズ]
京都大学名誉教授、滋賀県立大学名誉教授。1934(昭和9)年、滋賀県守山市に生まれる。1958年、京都大学理学部卒業。京都大学東南アジア研究センター助手、助教授を経て、1975年から京都大学東南アジア研究センター教授。1995年から2004年まで滋賀県立大学人間文化学部教授。2004年から現在まで聖泉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kanaoka 58

5
10年ぶりの再読。 この10年間で世界のいろいろなところへ旅行しました。 そのおかげで、本書の内容の理解もより深く味わえました。2024/10/17

さたん・さたーん・さーたん

3
フィールドワークで実際に足を使い研究を行ってきた著者ならではの世界解釈。地理的・歴史的・文化的側面を統合して持続可能な地域をとらえなおす。専門である東南アジア周辺から紹介されて地域的な重心に多少偏りは感じるものの、机上で捏ねた論考より直に現地の空気を吸って生み出したならではの活きのよい希望が感じられる。2019/04/29

kanaoka 58

0
人間社会のシステムを認識するうえで、新しい視点を与えてくれる。多様な環境と人間の社会的動物としての機能が、多様な文化の枠組みを生み出してきたのだ。とくにヨーロッパのそれぞれの生態系と社会の成り立ちは勉強になった。また、将来の環境変化を鑑みると、多様性はベターなのではなくマストであると理解できる。2015/04/20

中村 慎之介

0
俺の単位の話かとおもったが、全く関係がなかった(笑)2014/05/03

yo_c1973111

0
受講講義の参考文献として。国家(国境)や民族などの区分で世界を考えるのではなく、新たなカテゴライズで世界を見直すことで紛争などで表面化する歪を解消するヒントとならないか?に柔らかく挑む良書。人間がそれぞれ住まう環境、活動習慣、思想的根底などを元にまとめてみる。生態型世界単位、ネットワーク型世界単位、コスモロジー型世界単位の3区分(本書では3区分)とする。特に興味深いのはネットワーク型で、その範囲が広い。つまり大海を渡り営まれてきた古代からの人間の生活と価値観の共有が調査されており、認識を新たにされる。2019/10/24

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