内容説明
ポリティカル・エコロジー論による初めての比較農村研究。ナイジェリアとザンビアの農村を舞台に、経済状況や国家の政策など、より広い環境まで射程に入れて人々の暮らしを総合的に理解する。
目次
序論
分析視点としてのポリティカル・エコロジー論
植民地時代のナイジェリアの農業政策:換金作物生産重視と食糧生産無視
独立後のナイジェリアの農業政策と食糧生産:オイル・ブームと食糧増産運動
食糧生産の村で起きていたこと:E村の人々の出稼ぎ労働
出稼ぎを支えるE村の農業
E村の青年にみるポリティカル・エコロジー:夢見る青年たちの闘い
ザンビアの農業政策と農業生産の変化:銅依存と経済二重構造
ザンビアの中心部のC村で起きていたこと:民族的多様性とダンボにおける野菜生産
C村の農業生産とそれを支える社会関係
C村の変容にみるポリティカル・エコロジー:変わる農村社会と農業生産
変容の中での可能性の追求:2つの村からみられた農民の流動性と開放性
著者等紹介
島田周平[シマダシュウヘイ]
1948年富山県生まれ。1971年東北大学理学部地学科地理学卒業。アジア経済研究所調査研究員、東北大学理学部助教授、立教大学文学部助教授、同教授、東北大学理学部教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て1998年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。1989年理学博士(東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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