内容説明
中国思想に絶大な影響をあたえ、同時に中国の正当な学問であった朱子学を、一二世紀の朱子その人の思想から一八世紀日本の朱子学研究まで幅広く考察しながら、中国と日本において構想された政治の理想型を描く。
目次
第1部 南宋における道学士大夫の政治意識(宋代道学士大夫の「狂」者曽点への憧れ―朱子とその弟子との問答を中心にして;朱子学的君主論―主宰としての心;南宋孝宗朝における朱子の側近政治批判―『陸宣公奏議』受容の一側面)
第2部 一八世紀後半における『陸宣公全集』の受容と政治文化(一八世紀後半、尾鎮藩儒石川香山の生涯と思想―徂徠学批判と『陸宣公全集釈義』;一八世紀後半、尾張藩儒石川香山と岡田新川のあいだ―その学術と政治意識;石川香山『陸宣公全集釈義』と一八世紀後半における名古屋の古代学;石川香山『陸宣公全集釈義』と尾張藩天明改革の時代―一八世紀後半における江戸期日本と清朝の政治文化(上)
張佩芳『唐陸宣公翰苑集注』と乾隆帝の宰相論―一八世紀後半における江戸期日本と清朝の政治文化(下))
著者等紹介
田中秀樹[タナカヒデキ]
兵庫県立柏原高等学校教諭。1978年兵庫県三木市生まれ。2001年島根大学法文学部卒業。2008年京都大学大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学。文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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