内容説明
本書は、シーア派ムスリムの聖地参詣について、宗教社会史的観点から検討する書物である。
目次
第1章 シーア派教義とイマーム廟参詣
第2章 史的背景―イランにおけるアタバート参詣の盛衰
第3章 アタバートへの道―イランからイラクへ
第4章 聖地にて
第5章 死者たちの聖地参詣―シーア派イスラームの「移葬」の文化
第6章 外交問題としてのアタバート参詣
第7章 参詣者と安全保障―生命と財産を賭けて
第8章 「近代化」の狭間で
第9章 アタバート参詣者とオスマン朝下のイラク
第10章 イラン社会におけるアタバート参詣
著者等紹介
守川知子[モリカワトモコ]
北海道大学大学院文学研究科助教授。1972年京都市生まれ。1997年文部省アジア諸国等派遣留学生としてテヘラン大学に留学。2002年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、京都大学研修員。ドイツ学術交流会短期奨学生としてバンベルク大学で研修。2006年日本学術振興会特別研究員を経て、現職(現在にいたる)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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