東洋史研究叢刊
中国近世財政史の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 580p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876985210
  • NDC分類 342.22
  • Cコード C3322

目次

第1部 財政構造における集中と分散(正額外財政と地方経費の貧困;正額財政の集権構造とその変質;清末の危機と財政;清末の外銷経費と地方経費)
第2部 徭役と財政のあいだ(現代中国の請け負い財政;均徭法からみた明代徭役問題;里甲制と徭役負担;一条鞭法後の徭役問題)
附篇 中国の近代国家と財政

著者等紹介

岩井茂樹[イワイシゲキ]
京都大学人文科学研究所教授。1955年福岡県戸畑市(現北九州市)生まれ。1980年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。1980年~82年文部省「アジア諸国等派遣留学生」として南開大学、北京大学に留学。1983年京都大学文学部助手。京都産業大学経済学部講師、同助教授、京都大学人文科学研究所助教授を経て2002年より現職
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感想・レビュー

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ヴィクトリー

1
読後、中国的専制主義に対する見方が少し変わった。建前上は、皇帝による一統支配を掲げて、地方に至るまで国家統制による統治を行なう、としているもののそんな事は実際には不可能で、特に原額主義による硬直的な財政は地方財政を殆ど放任とも言える、末端役人による恣意的な搾取を生み出した。その形は現在の中国でも似たものが見られるらしい。中央集権の理念にこだわり過ぎた結果、統制出来ない部分は放置する、と言う矛盾に陥っているようだ。専門書なのでいろいろ難しかったが、とても読み応えのある一冊だった。2012/03/08

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