内容説明
本書は近畿7府県にすむ在野の研究者が協力してつくり上げた鳥類RDBであると同時に、地域の専門家のもつ生息情報を保全管理の基礎資料としての価値をもつ地方版RDBに加工する科学的システムを提案する書でもある。
目次
第1章 生物多様性の危機とレッドデータブック(6番目の大絶滅;個体数減少・絶滅の原因;レッドデータブック(RDB)の編纂
レッドリストのカテゴリー
世界の絶滅危惧鳥類の現状
アジアの絶滅危惧鳥類の現状
日本版レッドデータブックの発行
日本の絶滅危惧鳥類の現状
RDBのこれから)
第2章 科学的なレッドデータブックのつくり方(専門家をあつめる;鳥類目録を作成し、なかから希少性判定対象種を選ぶ;生息環境を調査する;生息状況を調査する;希少性を判定する;データ付きのレッドリスト)
第3章 近畿地方の鳥類レッドリスト(判定対象個体群の選定;判定結果の一覧とレッドリストを読む際の留意事項;判定対象とならなかった種の概論;レッドリスト)
第4章 府県の概況と代表的な生息環境の保全(近畿各府県の概況;危機に瀕している生息環境)
著者等紹介
山岸哲[ヤマギシサトシ]
京都大学大学院理学研究科教授。山階鳥類研究所副所長。1939年、長野県生まれ。信州大学教育学部卒業、理学博士。大阪市立大学理学部教授を経て、1997年より現職
江崎保男[エザキヤスオ]
姫路工業大学自然・環境科学研究所教授および兵庫県立人と自然の博物館自然・環境マネジメント研究部長。1951年、大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士
和田岳[ワダタケシ]
大阪市立自然史博物館学芸員。1964年、大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得後退学、理学修士
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